2022年度 共立女子中学校 2月1日 A 国語 完全解説
出題地図
| 大問 | 内容 | 知識ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 漢字 | 熟語・読み |
| 2・3 | 語句 | 文脈、用法、言い換え |
| 4 | 物語・公共の場 | 視線、行動理由、人物評価 |
| 5 | 説明文・脳と宗教 | 比喩、筆者の立場、要旨 |
正答一覧
- 大問1:1純真 2根絶 3正体 4稲束 5救急 6たかびしゃ 7はつが 8とうとぶ
- 大問2:1イ 2エ 3オ 4ア 5ウ
- 大問3:1オ 2エ 3ア 4ウ 5イ
- 大問4:1エ 2ア 3「荷物を隣の席に投げ出すような、他の乗客の迷惑になることをしてはいけないと目だけで小学生に伝えようとしたため。」 4ア 5オ 6ウ 7イ
- 大問5:1オ 2「脳みそのお」 3イ 4ウ 5イ 6「脳のゆがんだ解釈は総合的に役に立つものであり、それにより起こる宗教にも価値があるというスタンス。」 7エ
大問1 漢字
- 「純真」は心にけがれがないこと、「根絶」は根元からなくすこと、「正体」は本当の姿。
- 「高飛車」は相手を押さえつける態度、「発芽」は芽が出ること、「尊ぶ」は価値あるものとして大切にすること。
- 熟語は構成で覚える。「根+絶」で根元から絶つ、「稲+束」で稲を束ねたもの。
大問2・3 語句
語句問題は、前後一文を短く言い換えてから選択肢を入れる。同じ意味に見えても、主語や感情の強さが違えば不正解になる。正答を選んだ後、文章をもう一度通して読み、不自然さがないか確かめる。
大問4 公共の場での人物行動
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文章の中心
人物は言葉で注意するのではなく、目だけで小学生に意図を伝えようとする。問われているのは、視線そのものではなく、その視線に込めた禁止の内容である。
線の引き方
- 小学生の行動に一本線。
- それを見た人物の視線・表情に波線。
- 周囲の乗客への影響に二重線。
- 発言がない場面では、行動の前後から「伝えたい内容」を補う。
問3 理由記述
必要要素は三つ。
- 荷物を隣席へ投げ出す行動。
- 他の乗客の迷惑になるという判断。
- それをしてはいけないと、目だけで伝えようとしたこと。
問題行動 + なぜ問題か + 伝達の方法 の順に書く。単に「注意したかったから」では、何をなぜ注意したかが不足する。
選択問題
人物の性格を一場面だけから強く断定する選択肢を消す。本文にあるのは「その時に何を意図したか」であり、生涯変わらない性格まで証明しているとは限らない。
大問5 脳の解釈と宗教
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論理地図
脳は現実をそのまま写すだけではない
↓
独自に解釈し、ときに「ゆがみ」が生じる
↓
しかし、その解釈は総合的には人間の役に立つ
↓
そこから生まれる宗教にも価値がある
線の引き方
- 「しかし」「むしろ」など逆接に丸。
- 「脳のゆがみ」を一律に悪いとする箇所と、役立つと評価する箇所を対比。
- 宗教についての筆者の最終評価に二重線。
問2 「脳みそのお」
言葉遊びや音の対応を問う抜き出し。設問が求める単位が一字・一音なのか語句なのかを確認し、必要最小限を抜く。
問6 筆者のスタンス
必要要素は二つ。
- 脳のゆがんだ解釈は、総合的には役に立つ。
- それによって起こる宗教にも価値がある。
一見否定的な対象 + しかし実際の効用 + そこから生じるものへの評価という型でまとめる。筆者は「ゆがみがない」と言っているのではなく、「ゆがみがあっても価値がある」と評価している。
類題の型
逆説型の説明文は、一般的評価(悪い)→筆者の反転(役立つ)→結論(価値がある)で読む。最初の否定語だけで筆者の立場を決めない。
この年度から覚える型
- 無言の行動は、直前の出来事と相手への影響から意図を読む。
- 理由記述は「何を・なぜ・どうした」をそろえる。
- 説明文の逆接後は筆者の本音であることが多い。
- 「悪い面がある」と「価値がない」を同一視しない。
採点チェック
- 視線の内容まで説明したか。
- 記述の末尾を「ため」「から」にしたか。
- 筆者が認めた問題点と、最終評価の両方を書いたか。
- 本文以上に宗教一般を肯定・否定していないか。